歯周病治療の上手な受け方
歯周病にかかって治療を受けたいとき、または正しい診断を受けたいとき
どこを受診すればいいのでしょう?
歯周病は読んで字のごとく、歯の周りの病気です。 歯の病気ではありません。
(虫)歯の治療→歯科
歯並びの治療→矯正歯科
腫瘍等の外科治療→歯科口腔外科
子供の(虫)歯の治療→小児歯科
同様に、歯周病の治療→歯周病科を受診すればいいのですが、残念ながら
開業医が歯周病科を標榜することは法律で禁止されています。
近くに歯科大学病院があればそこの歯周病科を受診すれば問題ありません。
どこの大学病院でも歯周病専門医が数名いますので、専門的な治療を受けることが可能です。
近くに歯科大学病院がない方は、残念ながら歯周病科で専門の歯科医院を探すことはできません。
唯一の方法は、日本歯周病学会専門医を探すしか方法はありません。
歯周病科の表記は法律で禁止されていますが、日本歯周病学会専門医は広告等に記載することが
認められていますので、歯科医院を探す際のポイントとなります。もう一つの方法は日本歯周病学会の
ホームページで専門医名簿が公開されていますのでそこを探してみてください。
それでも見つからない場合は、日本臨床歯周病学会のホームページの認定医名簿を探して見るのも
一つの方法です。現在歯周病専門医は両学会で統一していますので。日本臨床歯周病学会は、
専門医認定はしていませんが認定医名簿は公開しています。
お近くに専門医もしくは認定医が見つかれば幸いです。
もう一つ大切なことがあります、歯周病の治療は歯科医師だけでなく歯科衛生士の役割が大きい
部分があります。
そのため日本歯周病学会、日本臨床歯周病学会ともに、歯周病の知識・経験のある衛生士を
歯周病学会認定衛生士として診査認定しています。治療後の重要なメインテナンスを専門の
衛生士に受ける事により、再発の可能性を低くすることができます。
以上がまず歯科医院を選ぶ際の第一歩です。
ところが、特に地方では上記の条件で歯科医院を探しても見つからない場合があると思います。
それは、歯周病専門医は全国で約900名、歯周病認定衛生士は全国で約500名です。
それも大学病院に偏在しているためなかなか地方の歯科医院で出会える可能性は低いと思います。
その場合は、最初は多少遠くても歯周病専門医のいる歯科医院で診査・診断・治療を受け、その後
近くの歯周病メインテナンスが出来る歯科医院を紹介してもらい、そこで定期的にメインテナンス
を受け、異常が見つかった場合には再度専門医を受診する方法で連携をとる事が必要です。
歯周病はまだまだ古くて新しい病気です。
年配の方には歯槽膿漏で不治の病と宣告され、一度に数本まとめて抜かれた経験をお持ちの方も
まだまだいらっしゃいます。
ここ20年で診断・治療方法も大きく変わり、また最近は歯周再生療法が新しい治療方法として
すっかり定着し、健康保険にも2年前より一部導入されました。
(施設基準をクリアした歯科医院のみ健康保険で行うことが出来ます)
治療の基本は早期受診です。 悩む前にまず専門医を受診されることをおすすめします。